[骨盤の歪みはどんな影響を及ぼすのか]
骨盤の評価をする時、
骨盤の傾きや可動性などを評価するセラピストは多いかと思います。
特に産後などは骨盤にフォーカスがいくことが多いと思います。
問題点として、
『骨盤の歪み』を挙げた場合、
それは体の何に影響を及ぼすのでしょうか。
子宮や卵巣などを解剖学から考えてみると、
子宮は、正中線上で[膀胱]と[直腸]との間にあります。
下方は膣まで続き、
上方は左右の卵管が子宮から外側へのび、
卵巣の近くで腹膜腔に開いています。
そして、直腸膣中隔によって、
膣の後面と直腸が隔てられています。
厚くなった筋膜が、子宮頚から
・恥骨頚靭帯(前方)
・子宮頚横靭帯・基靭帯(外側)
・子宮仙骨靭帯(後方)
の骨盤壁に至る靭帯を形成しています。
「基靭帯」は特に重要です。
子宮頚と膣円蓋の両側から外側へのびて同側の骨盤壁に達します。
これらの靭帯が、
会陰膜や会陰腱中心、肛門挙筋とともに
骨盤腔で子宮を固定しているのです。
子宮から骨盤壁に付着している靭帯が存在しているため、
骨盤の左右差などが大きく生じている場合、
これらの靭帯の張力にも左右差が出現することが考えられます。
つまり、靭帯に左右差が生じている場合、
その先に付着している子宮にも影響があることが予想できます。
骨盤の歪みに対して様々な介入方法がありますが、
どのようなアプローチをするにも
基礎解剖学を理解していることが大前提となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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